生命保険を解約した人に返戻金を支払う際に、コンピューターシステムを不正操作して会社から約1900万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課と本所署は24日、外資系生命保険大手「アリコジャパン」元社員、坂本直樹容疑者(32)=埼玉県新座市=を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は06年6月下旬、顧客に支払うはずの解約返戻金を、自分名義の二つの銀行口座に振り込むよう電子データを書き換え、約1900万円をだまし取ったとしている。
捜査2課によると、坂本容疑者は、会社には手書きの出金伝票を提出し、契約者に別途同額を振り込ませて発覚を免れていた。振り込ませた金は約800万円の乗用車や婚約者へのアクセサリー代などに充てたという。