国連合同エイズ計画(UNAIDS)は23日、2010年の年次報告を発表、世界のエイズウイルス(HIV)の新規感染者は、1999年の年間310万人から09年の260万人へと、10年で2割近く減少したことが明らかになった。
国連は、この減少について、世界のHIV感染者の3分の2が集中するサハラ砂漠以南のアフリカで予防対策が徐々に効果を上げてきたため、と分析している。
また、2009年のエイズに関連した死者は180万人で、最も多かった04年の210万から約14%減少。
2009年末時点でのHIV感染者総数は3330万人で、前年より50万人増えた。感染者数が増加する一方で、死者数が減少しているのは、治療や薬の普及によるものとみられる。