携帯販売ランキング(10月25日~10月31日):今回のキャリア総合ランキングでは、18回連続で首位を獲得してきた「iPhone 4」がついに2位にランクダウン。首位には、NTTドコモが10月28日に発売したAndroid端末「GALAXY S」が初登場でランクインした。
GALAXY Sは、Androidの最新バージョンである2.2を採用し、4.0インチのSUPER AMOLED(スーパー有機EL)ディスプレイや5Mピクセルカメラ、1GHz駆動のチップセットを搭載したSamsung電子製のスマートフォンだ。発売前に「Xperia」を発売時を超える5万台以上の予約があったとのことで、しばらくは同端末がランキングの上位をにぎわしてくれそうだ。ただ、在庫切れ等によって順位が大きく上下するようなこともあるかもしれない。
GALAXY Sの参戦により、今回のキャリア総合トップ10は、10モデル中5モデルがスマートフォンという結果になった。KDDIは先般の新製品発表会で、4機種のAndroid端末を冬春商戦に投入することをアピールし、ソフトバンクもAndroid 2.2採用端末を6機種発表、さらに新製品発表会を控えるドコモも、電子書籍端末などを含めたスマートフォンを7機種発表すると事前にアナウンスしている。こうしたスマートフォンと、同じく冬春商戦に投入されるフィーチャーフォンの順位がどのように変化していくのかに注目したい。
NTTドコモのランキングは、Android端末「GALAXY S」が初登場で首位を獲得した。同モデルはキャリア総合でも首位となっている。2位には、9月に発売したSTYLEシリーズの「P-07B」がランクインしている。
3位のAndroid端末「Xperia」は、11月10日にAndroid 2.1に対応する予定。マルチタッチやFlashの表示には対応しないが、ハイビジョン動画(720p)の撮影といった新機能が盛り込まれる。
GALAXY Sの登場をのぞけば、ランキングトップ10の動きは少ない。夏のSTYLEシリーズ端末「F-08B」は、他のモデルがGALAXY Sの参戦に合わせて順位を繰り下げている中でランクアップを果たし、5位を獲得した。
auのランキングは、Android端末「IS01」がついに首位を獲得。同モデルは量販店などで値下げが行われており、人気が上昇している。キャリア総合トップ10でも、5位にまで順位を上げた。
全体的に順位の変動は少ないが、その中で「SH009」が大幅なランクアップを果たした。同モデルは7色展開のスタンダードな防水端末で、トップ10圏外の15位から9位に上昇した。
ソフトバンクモバイルのランキングは、引き続き「iPhone 4」の32Gバイトモデルが首位を獲得した。また、8位にはトップ10圏外から「mirumo2 944SH」がランクインしている。
イー・モバイルのランキングは、上位8モデルが前回と同じ結果となった。9位には、2007年発売のデータ端末「D01NX」がランクイン。10位には、「EMONSTER(S11HT)」が入った。