韓国に亡命し、来日していた北朝鮮人女性(44)が東京・上野の禁止区域で風俗店を営業していたとして、警視庁が風営法違反容疑で摘発していたことが22日、分かった。女性は調べに対し「稼いだ金は故郷に残した家族に送った」と話したという。
組織犯罪対策1課によると、女性は2004年7月に脱北し、06年4月に来日。約2カ月後、仲介役の男女を通じ、日本人男性(60)と結婚したとする虚偽の婚姻届を市役所に提出し、在留資格を得た。
09年1月には、別の脱北者から上野の雑居ビルにあるエステ店2店舗の経営権を譲り受けた。同店の従業員の中には脱北者もいたとされ、今年4月までに約3500万円あまりをを売り上げ、一部を北朝鮮の家族に送金したとされる。
女性は5月に風営法違反容疑で現行犯逮捕され、偽装結婚の公正証書原本不実記載容疑などの容疑でも再逮捕された。有罪判決を受けた後、韓国に強制送還されている。