23日、フランス・パリ近郊のラ・ヴェリエールという村で一家のうち11人が「悪魔から逃げようと」次々に4階にあるバルコニーから飛び降り、乳児1人が死亡、 7人が重傷を負うという事件があった。
数人が集合住宅のバルコニーから飛び降りたとの通報を受けて駆けつけた消防が発見した
のは、腕に刺し傷を負った全裸の男性1人と、子ども3人、乳児1人を含む負傷者
らで、このうち乳児はパリの病院に運ばれ手当てを受けたが、死亡した。
事件が発生したのは同日早朝で、この家に暮らす一家のうち13人が
テレビを見ていたとき、乳児が泣き出したのを聞いて起きた男性が、全裸のままミルクを
作りに行こうとしたところ、その姿を見た男性の妻が「悪魔よ、悪魔だわ!」と叫んだ。
これを聞いた妻の姉妹が男性の腕を刺し、玄関から男性を追い出した。男性が部屋に
戻ろうとすると室内はパニックになり、一緒に暮らしていた家族が次々と窓から飛び
降りたという。
なお捜査では、部屋から幻覚薬のたぐいやオカルト儀式が行われていた形跡は見つかっていないという。