25日、日米両政府は両国間の航空自由化(オープンスカイ)協定を正式に結んだ。羽田・成田両空港を含む完全な自由化協定は、日本にとって第1号になる。これまでは政府間で決めていた2国間の航空路線や便数、運航会社などを空港の発着枠に制約がない限り、航空会社が自由に決められるようになった。政府は既に首都圏を除きオープンスカイに合意しているアジア諸国とも12年度までに完全実施する方針で、日本の空の自由化が本格化する。
この協定に伴い、日本航空は同じ国際航空連合に加盟するアメリカン航空と、全日空はスターアライアンスに加盟するユナイテッド航空など2社と日米路線の独占禁止法の適用除外の認可を受け、来年3月にも航空連合が一体でサービスをする体制が整う。
政府はアメリカとの協定を手始めに、羽田・成田が除外されたままの韓国やタイなど9カ国・地域とも完全自由化のための協議に入り、訪日観光客増大が見込まれる中国など含めた東・東南アジア諸国と優先して合意に取り組む方針。