インドネシア・ジャワ島中部の活火山、ムラピ山が噴火する危険が高まり、周辺の住民が避難を開始した。
25日、国家災害対策委員会の当局者は「地元自治体が協力して、住民ら約4万人を指定された避難所に避難させている」と話した。
同国の火山学者によれば、差し迫った噴火の予兆として、活発な地震活動確認されているという。
ムラピ山は標高約3000メートルで、噴火予測が難しいことでも知られる。噴火が起きた場合、ガスや岩塊を高速で噴出する火砕流の発生が最も懸念される。
2006年の噴火では2人が死亡、1994年には住民60人あまりがが死亡した。70年前には約1300人の死者を出している。