島に近い韓国の鬱陵島(ウルルンド)訪問を計画している自民党の新藤義孝衆議院議員が30日、記者会見し、韓国政府が入国を拒否する方針を示していることに対し、「不当の入国禁止措置だ」と述べ、計画通り視察を行う考えを明らかにした。
自民・新藤義孝議員は「不当な入国禁止措置などのような強制措置であるとか、政治の圧力でわたしたちの活動を制限することは受け入れられることではありません」と述べた。
新藤議員は鬱陵島の視察について、「韓国の国内法を順守して、外国人に認められている範囲で視察を行う」と述べたうえで、「竹島の領有権を主張したり、日韓の話し合いは行わない」と述べ、入国への理解を訴えた。
新藤議員は、自民党の稲田朋美議員、佐藤正久議員とともに、8月1日に韓国に出発する予定。
日本の自民党国会議員4人の鬱陵島訪問計画をめぐり、韓日外交の緊張感が高まっている。韓国政府が同議員らの韓国入国禁止の方針を表明したにもかかわらず、議員らは予定通り8月1日に韓国入りする計画で、外交摩擦が深まるとみられる。
日本のメディアは今月29日、自民党が所属4議員の訪問を、党の派遣ではなく個人的な訪問の形で容認する方針だと報じている。これに先立ち、日本政府は先週末に在韓日本大使館を通じ、議員らの身辺の安全保障を韓国側に公式要請した。
一方、韓国政府は、議員らが金浦空港に到着すれば、出入国管理法に基づき入国審査段階で入国を不許可とし日本に送り返す方針を固めている。29日午後には外交通商部の金在信(キム・ジェシン)次官補が武藤正敏駐韓日本大使を同部に呼び、こうした方針を含め、鬱陵島訪問に関する韓国政府の立場を正式に通知した。
韓国政府当局者は「自民議員らの鬱陵島訪問は、両国関係と国民感情を大きく損ね、両国間の外交面においても、関係発展に向け進めようとしたことまで到底できなくなるほど関係を悪化させている」と批判した。両国間の交流と経済協力、ひいては北東アジア情勢の安定に向けた協力にもマイナス影響を及ぼすとの懸念を示し、重ねて自制を求めた。강형주 기자