警視庁が情報流出防止目的に随時行っているパソコン使用に関する調査で、所轄の警察官がファイル共有ソフトを使っていたことが明らかになった。私有パソコンだったが、内部規則で同ソフトの使用を禁止していた。同庁は国際テロに関する公安部外事3課などの内部資料とみられる文書が流出したケースとは無関係としている。
警視庁情報管理課によると、10月中旬、自宅で使用しているパソコンからファイル共有ソフトが見つかった。このパソコンには捜査情報などは入っていなかった。ウイルス感染や情報流出もなかったという。
警視庁は07年、北沢署地域課巡査長(当時)の私有パソコンからファイル共有ソフトを通じて捜査情報など約1万件のファイルが流出した問題を受け、私有パソコンでファイル共有ソフトを使うことを禁止。実態調査として、ソフトの使用の有無などを報告させている。