年末の国民番組である紅白歌合戦で「BIGBANG」と「KARA」の新韓流スターの対決が実現する見通した。「第61回NHK紅白歌合戦」に白組でヒップホップグループ「BIGBANG」の出場が決定。一方の紅組はアイドルグループ「KARA」で最終的な調整に入っているとスポーツニホンが21日報じた。
韓国歌手の紅白出演は「冬ソナ」ブームの2004年以来で、今年の音楽界を盛り上げたK―POPムーブメントの象徴として目玉のひとつとなりそうだ。
BIGBANGは日本メジャーデビュー2年目で初出場。企画枠ではなく、白組の一員として出場する。12月26日から年明けまで日本に滞在。初出場者が例年行う会見は欠席の見込みで、会見で流すビデオメッセージはすでに作成済みという。
一方、紅組のKARAは日本デビュー年で、選出へは細部の調整を残すのみ。今後のスケジュールは、紅白選出に備えて白紙だ。韓流歌手の直接対決は「冬ソナ」ブームに沸いた2004年の白組・Ryu、紅組のイ・ジョンヒョン以来。グループとしては史上初だ。当時の熱気を思わせるK―POPの盛り上がりを象徴した“激突”となる。
この2組は今年のK―POPブームを象徴。BIGBANGが10月末、東京・福家書店銀座店で行った握手会には2000人が集まり、閉店を華々しく飾った。KARAは8月に東京・渋谷で行った街頭ライブにファンが集まりすぎ、途中打ち切りになるなど話題になった。日本デビュー曲「ミスター」で見せた「ヒップダンス」の認知度も上がっている。
そんな盛り上がりを追い続けてきたのがNHKだ。韓国グループを積極的に音楽番組で紹介し、総合テレビ「ニュースウォッチ9」ではK―POP現象をトップで取り上げたこともあった。もともとNHKは2003年に「冬のソナタ」をいち早くBSで放送したほか韓国ドラマを多数放送し、日本における韓流ブームの火付け役。満を持して、躍進K―POPを今年の目玉に据える。