日本のサンリオのキャラクター「キャシー」が著作権を侵害したと言う訴訟で、オランダのアムステルダムの裁判所は2日、関連商品の販売・製造差し止めを命じたと3日の時事通信がオランダの現地報道を引用し報じた。
サンリオのウサギのキャラクター「キャシー」が「ミッフィー」を模倣した物だとして 作者ディック・ブルーナ氏(83)の著作権を管理するオランダ企業メルシス社がサンリオに関連製品の生産停止を求める訴訟を起こしたものだ。
判決は、キャシーの頭部と体の釣り合いや耳、目、襟の付いた洋服の形、手足の位置などは「ほとんどミッフィーと同じだ」と指摘。キャシーは耳にリボンをあしらっている点がミッフィーと異なるが、「双方の全体的な印象が大きく異なるとまでは言えない」として、サンリオによる模倣を認定した。
差し止めはオランダとベルギー、ルクセンブルクの計3カ国での販売・製造などが対象。判決はサンリオが差し止めに従わない場合、1日2万5000ユーロ(約280万円)、最大計200万ユーロ(約2億2600万円)の罰金が科せられるとした。
サンリオは裁判で権利侵害を否定していた。