3日のニューヨーク株式相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加金融緩和を決めたことを好感して伸び続け、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比26.41ドル高の1万1215.13ドルと、2008年9月19日以来、約2年1カ月ぶりの高値となった。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同6.75ポイント高の2540.27で終了した。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比1億8692万株増の10億9986万株。
FOMCは、米景気を刺激するため、来年6月末までに総額6000億ドル(約49兆円)の米国債を追加購入する方針を発表。「ほぼ事前予想通りの内容」(米エコノミスト)だったが、景気の先行き不安が後退し、発表後は次第に買いが優勢となった。
また、他国との金利差の観点からドル安が進むと予想され、輸出主導の景気回復への期待感も高まる。