在日3世の杉野希妃さんが主演兼プロデューサーを務めた映画「歓待」(深田晃司監督)が来月、日本で公開される。
映画のオフィシャルサイトによると、「歓待」は来月23日に東京のヒューマントラストシネマ渋谷を皮切りに全国で順次公開される。これに先立ち、今月25日には東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで試写会が行われる。
昨年の東京国際映画祭では「日本映画・ある視点部門作品賞」を受賞。今年1月にはオランダのロッテルダム国際映画祭スペクトラム部門にノミネートされ、日本で話題を集めた。今月は香港国際映画祭での上映が決まっているほか、多数の映画祭からオファーが届いている。
同作品は、夫婦と従業員3人で運営する下町の印刷所に多くの移民者がやってきて起きる日常をユーモラスに描いている。移民者も日本社会の構成員の1人で、彼らをどのように受け入れるかを悩み、共存すべき隣人であるとのメッセージを送っている。留学生や企業人ら50人以上の外国籍住民がエキストラとして出演している。
杉野さんは慶応大学在学中にソウルに留学。2006年に韓国のオムニバス映画「まぶしい一日」の「宝島」編で主演を務めた。また、キム・ギドク監督の「絶対の愛」や篠原哲雄監督の「クリアネス」にも出演した。昨年はエドモンド・ヨウ監督の短編「避けられる事」、リム・カーワイ監督の長編「マジック&ロス」の主演兼プロデュースを担当した。
杉野さんは「母国の韓国と生まれ育った日本の両国とも好き。今後、日本で世界に通じるミュージカル映画を制作することが夢」と抱負を語った。
聯合ニュース
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