広州アジア大会は26日に女子レスリングの試合を行い、55キロ級で3連覇を狙う吉田沙保里(綜合警備保障)が、準決勝で北朝鮮選手にフォール勝ちして決勝に進んだ。9月の世界選手権(モスクワ)で8連覇を達成し、「自分のレスリングができていたので、アジア大会でもそれを見せたい」という自信がみなぎっていた。
今回、日本は女子4階級全制覇を狙っていた。だが、前日の48キロ級で坂本日登美(自衛隊)がまさかの銅。坂本が準決勝で敗れて涙を流している時、控え場で付き添った吉田は「これから切り替えればいい」と自分の連勝が止まった経験などを話したという。
3連覇を果たせば、兼子隆(54~62年、男子フリースタイル・ウエルター級)以来、日本勢として史上2人目となる。栄和人監督は「世界選手権と同じ年にアジア大会に勝つことで、真のチャンピオンであることを示せばいい」と話す。吉田がまた、絶対的な女王に君臨しようとしている。
一方、72キロ級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)は2戦目の準決勝で敗れて3位決定戦に回った。63キロ級の西牧未央(至学館大大学院)は2回戦で負けた。
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