22日、韓国農林水産食品省は、白菜の卸売価格が下落したことを明らかにした。国内出荷量が回復したことや中国からの輸入が増加したことが原因だという。中国から輸入された白菜のほとんどは売れ残ったり、輸入価格以下で取引されている状態で、韓国メディアはわずか半月の間に中国産白菜が「悩みの種」に転落したと報じた。
中国産白菜が、供給過多となるケースは大手スーパーでも起きた。流通業界によると、韓国最大手のスーパー、イーマートは15日から国内産白菜を1株1900ウォン(約137円)で予約販売した。初日は5万株を完売したが日ごとに売れ行きは低下、19日には販売量の半数となる2万5000株に留まった。
中国産白菜の売れ行きも低調だ。入荷した1万株のうち9日から10日にかけて7500株が売れたものの、16日に追加注文した1万株のうち3000株しか売れず、残りは廃棄処分の予定だという。
イーマートの関係者は「白菜の価格高騰で安い中国産白菜に人気が集まったが、現在は国内産の白菜も大きく値を下げたことから、中国産の白菜を買い求める人は少なくなった」と述べた。