シアを訪問中の北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が21日、アムール州にある極東地域最大の水力発電所を訪問したと、外交消息筋らが明らかにした。
金総書記の乗った特別列車は10時半ごろ(現地時間)、ウラジオストクと極東のハバロフスクを経てアムール州のブレヤ駅に到着した。ロシア側からはイシャエフ極東連邦管区大統領全権代表らが出迎え、ブレヤ駅周辺には治安当局による厳重な警備体制がひかれた。
ロシア関係者らによる歓迎式典後、金総書記は特別列車で運んできた専用の乗用車に乗り、水力発電所に移動した。ロシアはここ数年間、北朝鮮経由で韓国につなぐガスパイプライン建設とともに、送電線建設プロジェクトを韓国と北朝鮮に提案。電力供給源として同水力発電所を挙げた。これに伴い、金総書記の発電所訪問を機に、ロ朝両国がエネルギー協力問題などを協議する可能性が高いとされる。
一方、金総書記は午後4時ごろ、首脳会談が行われるとされる東シベリアのウランウデに向け出発するとされる。現在の予定では23日ごろ、ウランウデに到着すると予想される。