フォーミュラワン(F1)韓国グランプリ(GP)が14日、全羅南道・霊岩のコリア・インターナショナル・サーキットで始まった。参戦ドライバー24人中、アジア人は小林可夢偉(ザウバー)ただ1人だ。
25歳の小林は2007年にトヨタのテストドライバーとして初めてF1に参戦、2009年に日本GPでデビューした。昨シーズンはザウバーに移籍し、初めてフルタイムドライバーとなり活躍した。ドライバーズポイントを32ポイント獲得し12位となり、今シーズンもすでに27ポイント獲得し12位につけている。
兵庫県尼崎市出身で9歳からカートを始め、主要大会で入賞した。フォーミュラ・トヨタ、フォーミュラ・ルノーなどで活躍したのちF1に参戦。日本人F1ドライバーの歴代最高のポイントを獲得した。
小林は韓国到着後のインタビューで、「韓国にまた来ることができてうれしい。友人もいて、落ち着ける」と話した。好きな韓国料理にはビビンバをあげた。
昨年の韓国GPで8位入賞を果たした小林は、「2010年韓国GPは雨がたくさん降り、非常にきつかった。今年の大会のポイントはタイヤ管理になるだろう」と予測した。
過去の日本人F1ドライバー20人のうち最高成績は、1990年日本GPの鈴木亜久里、2004年アメリカGPの佐藤琢磨の3位。小林の最高成績は今年のモナコGPでの5位。
欧米出身のドライバーに比べパワーが足りないとの指摘には、「まったくそんなことはない」と言い切った。
小林は、「韓国GPは日本と近いところで開催されるので、特別な意味がある。今年は天候がよければいいが」と話した。「マシンも先週の日本GPを機に良くなったため、上位入賞が可能」と自信をみせた。
Kjtimesニュースチーム/kjtimes.com