今年の3月に福島での原発事故により拡散した、放射線物質のセシュウム137の分布と濃縮度を示す汚染地図が発表された。
米国のゴダート地球科学技術研究所、日本の東京大学、ノルウェーの大気研究所の共同研究陣は日本の各地方の土壌から検出したセシュウム137の値とシュミレーションを背景に「日本セシュウム土壌汚染地図」を作成したと14日に明かした。今まで、事故発生地である日本の東北部一部地域に限定された分布図は発表されて事はあったが、日本全体を見渡せる物は初めてだ。
汚染地図の値は、研究陣が収集したセシュウム137の値は今年の3月12日に福島原発事故が発生した後、8日後の3月20日から4月19日まで1ヵ月の間、測定した物だ。セシュウム137の値が高ければ高い程、緑色から黄色、更にはオレンジ色等の赤色系統に表示されている。
これによると、原発事故が発生した福島県はセシュウム137の量が日本食品衛生法の基準値である5000Bq(ベクレル·放射線物質の強さを表す単位)を超えていた。福島県の全体平均値は5969Bqであったが、一部地域は2万1000Bqに上る所もあった。
一方、西日本側は汚染が少ない事も調査で明らかになった。これは、事故現場が越後山脈など山岳地域に囲まれていた為、放射能が西日本に影響力を及ぼさなかったとの分析だ。
Kjtimesニュースチーム/news@kjtimes.com