景福宮(キョンボックン)・光化門(クァンファムン)前。なんと「光化門」の扁額に目に見える亀裂が入っていた。
扁額は8月15日の光復節記念式に合わせて復元された。亀裂は光化門広場からもうっすらと見えるほどだ。右側の「光」の字の左側部分に割れたようなひびが上から下に斜めに出ている。真ん中の「化」の字の下にも細く割れた線が見える。
市民らは驚いた反応だった。1カ月に1~2回光化門を訪れる方は、「ひびが入っているのは初めて見た。国を代表する建築物にふさわしくない」と話した。また「復元からいくらもたたないのになぜ亀裂ができたのか気になる」とも声もあった。
新たに復元された扁額は韓国伝統の松の金剛松で作ったもので、1865年に高宗(コジョン)が重建した当時と同じ材質と大きさである。
亀裂の原因をめぐり専門家らは多様な見解を出した。ソウル市立大学建築工学科の権基赫(クォン・ギヒョク)教授は、「決められた日程に合わせようと木材の乾燥・変形過程を十分に経ていなかった可能性は排除できない」と述べた。これに対し重要無形文化財の木彫刻匠のホ・ギルリャン氏は、「木はいくら乾かしたとしても日光に当たればひびが入るもの。特に光化門は他の扁額より大きいためひびが入る確率がより大きい」と診断。
光化門の扁額の大きさは横428.5センチメートル、縦173センチ。原板9枚を縦につなげて完成。文化財当局は精密な調査が必要だとの立場だ。光化門復元推進団のパク・チャンジョン監督は、「亀裂は韓国在来種の松の特性だ。インドネシア産木材使用も考慮したが、国産使用の原則を守った。今後措置を経て具体的な対策を出したい」と話した。