4日午後0時15分ごろ、広島市東区矢賀のJR貨物広島車両所で、構内に止まっていた貨車2両が無人のまま動きだした。貨車は引き込み線を約240メートル走り、車止めに当たって停止した。途中の芸備線矢賀踏切では遮断機が下りず、警報も鳴らない状態で通過したが、けが人はいなかった。JR貨物広島支店や国土交通省中国運輸局などは、ブレーキがかかっていなかった可能性があるとみて原因を調べている。
同支店によると、現場は非常にゆるい傾斜の線路で、貨車には1台ごとにブレーキが付いている。矢賀踏切には遮断機と警報機があるが、引き込み線と自動的に連動する仕組みになっていないため、貨車が通過した際はいずれも作動しなかった。