7日、大阪市交通局は市営地下鉄谷町線の最終電車を終点の八尾南駅で点検した際、車内で寝ていた20歳代の女性乗客に気付かず、始発までの約4時間半、車内に閉じ込めていた、と発表した。
女性の健康に問題はなかったが、同局は運転士(37)と車掌(34)らについて、適切な車内点検を怠ったとして処分を検討する。
発表によると、同日午前0時15分頃、大日発最終電車(6両)が八尾南駅に到着。運転士と車掌、駅員2人の計4人が車内を調べたが、5両目の女性に気付かずにドアを施錠、電車を留め置いてホームを離れた。
同4時40分頃、この電車の出庫点検をしていた別の運転士が女性を発見。女性は直前に目覚めたといい、「寝入ってしまい、目覚めたら座席で横になっていた」と説明した。同局は女性に謝罪した。
内規では、点検は車内を歩いて行うことになっている。同局は、運転士らが他の車両の酔客らに対応していて5両目の確認を怠った、としている。