17日、茨城県警牛久署はガソリンスタンドでガソリンをだまし取ったとして男を窃盗容疑で緊急逮捕したが、裁判所に逮捕状を事後請求した際、「罪名が違う」との指摘を受け、男をいったん釈放したうえで詐欺容疑で改めて逮捕した。
逮捕事実が同じまま、容疑を変更して逮捕するのは珍しいという。同署は「手続き上の誤りがあった」としている。
逮捕されたのは土浦市沖新田、会社員五十嵐靖容疑者(45)。発表によると、五十嵐容疑者は16日午後11時5分頃、牛久市ひたち野西のセルフ式ガソリンスタンドで給油機を操作しガソリン約16リットル(2000円分)の給油を申し込み、店員に給油許可ボタンを押させ、ガソリンをだまし取った疑い。五十嵐容疑者は給油後、支払いをせずに軽乗用車で逃走した。同スタンドは後払い式だった。
同署によると、店内でモニターを確認した店員に給油許可ボタンを押させた行為が詐欺容疑の要件。許可ボタンの仕組みがない場合は窃盗容疑にあたるという。