声優の平野綾さんが自身のツイッターで所属事務所を批判し、波紋を呼んでいる。問題の「つぶやき」があったのは2010年11月17日の夕方。
ツイッターによると、今の彼女の周囲には「今まで出した私の曲を知っていたり、出演したアニメの作品を知っているスタッフが一人もいない」状態だという。そんななか“本業”ではないテレビなどに出演することに対し「今までの事を全て忘れて一からやり直せなんて。私の声優として本格的に活動しだしてから、自分でつかみ取ってきた五年間は何だったんだと本気で思う」とつぶやいている。
「涼宮ハルヒの憂鬱」や「らき☆すた」など、人気アニメでも主役の声を演じてきた平野綾だが、急増するテレビでのタレント活動に反して昨今の声優業はやや控えめ。ツイッターでの告白を見る限りそれは彼女の意思ではなく、あくまでも事務所の意向と考えて良さそうだ。ただ、平野綾は、「急な路線変更で正直仕事がなくなるだろうと諦めていたので、こうしてテレビで使っていただけるのは本当に有り難い」とも語っている。
また、現在の状況で彼女が最も嫌なことは「ファンのみんなを動揺させてること」だという。明らかに仕事の内容が変わったことに対して良くない感情を抱くファンも多く、ツイッター上でも批判の声が寄せられていたが、自身もファンの心情を理解しており、心を痛めているそうだ。
10月31日には「仕事の幅が広がることで、喜んでくださる方もいれば不安になられる方もいます」と昨今の変化に触れた上で、「言葉で伝えられる媒体がない今、このツイッターという手段を活かさない手はありません」とし、その通り、ツイッターを通じて自らの考えを発信し続けている。
「自分では声優やってる私が一番好き!」とツイートする反面、「13年間今の事務所なのは、声優をやりながらもいずれ仕事の幅を広げて舞台やテレビに出れたらという思いがあったから」「声優が声優しかしちゃいけないとは思っていない」とも考えており、「上手く色々な仕事を共存させていける道を、方法を見つけたいだけなんです」 と訴える平野綾。声優としての活動を大切にしたい想いと、それ以外の活動も広げていきたい想い、そして事務所への不満が複雑に交錯しているようだ。
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