韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は25日午前(日本時間同)、青瓦台(大統領府)で緊急安保・経済点検会議を開き、北朝鮮砲撃事件を受け、北朝鮮近接海域に位置する、延坪島を含む韓国領の島々(西海5島)の戦力を大幅増強することなどを決定した。
青瓦台報道官は「地上兵力を含め、西海5島の戦力を大幅増強し、(韓国より優勢な戦力を持つ同地域の北朝鮮軍の)脅威に対応する優先的な予算措置をとることになった」と説明した。さらに06年に決定した、同地域の海兵隊の兵力削減計画を白紙化し「増強を推進する計画」との政府方針を示した。同会議には、安全保障・外交・経済政策の関係閣僚や青瓦台幹部が出席した。
一方、聯合ニュースによると、同日朝、延坪島のさらに西方に位置するペクリョンドに駐屯する韓国海兵隊員のうち、休暇をとっていた約250人が「休暇中断命令」を受け、一斉に帰隊した。