昨年11月に覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪で有罪判決を受けた元女優・酒井法子さん(39)が自身初の自叙伝『贖罪』(朝日新聞出版)を12月3日に出版することが29日、わかった。関係者が「かなり前に原稿はできあがっている。12月始め、遅くても12月中には発売できそう」と話した。
公判終了以降、公の場に姿を見せていない酒井さんは同書で薬物使用へと至った経緯についても赤裸々に告白。全8章、224ページにわたって自身の“本音”を綴っている。
自叙伝は全8章の構成。事件については2章が割かれた。元夫の逮捕後、数日間周囲と連絡を絶ったことについても触れ、パニック状態だった心境を振り返っている。また、留置場生活についても触れている。犯罪を悔やみ、最初は泣いてばかりいたこと。家族旅行で行った奄美大島での覚せい剤使用について、約3週間否認したのは、長男の思い出が汚れてしまうことを恐れたこと。これまで語ることのなかった事件当時の胸中を正直に明かしている。
今回の出版について、朝日新聞出版の担当者は「今年の初めぐらいからオファーを行い、今秋にようやく(出版に向けて)具体的に動き出しました」と説明。元々、同社では出版のオファーする際、事件の真相や身近に薬物がまん延している“現状”を酒井さん自身にしっかりと説明してもらうことを提案。酒井さんがこれに共感したことから同社からの出版が決まったという。
酒井さんは当初、「(事件で周囲や世間を)裏切ったり、傷つけたことを風化させたい」という気持ちがあったものの、公判や謝罪会見以降一切語られなかった真相を綴ることで、改めて“反省”したいと決意。タイトル通り「(真実を)語ることで、罪を償う」という気持ちで、今回の一冊を完成させたようだ。
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