同会議には両国経済界のリーダー約40人が出席。ハンファグループの金升淵(キム・スンヨン)会長は開会のあいさつで、「世界経済の視線がアジアに集まっているだけに、両国の交流と協力はさらに強化されるべきだ」と強調した。その上で、より緊密な両国の経済関係に向けFTA交渉が早期に行われ、双方がウィンウィン(相互利益)の関係を築くことができるよう期待すると述べた。また、両国の貿易規模が早期に2000億ドルを達成できるよう貿易障壁を減らし、活発な投資を促す政策や制度づくりに取り組むことを強調した。
今回の会議ではFTAなど交易・投資の活性化、観光協力、グリーンエネルギーなどについて緊密に議論した。これに加え、自由な交易・投資環境を構築するためには韓中日投資協定の早期締結が必要との認識で一致した。特に、韓中FTAについては、両国政府による交渉の開始が求められるとともに、関税だけでなく、非関税障壁の撤廃まで視野に入れた高いレベルのものになるべきだとの意見で一致した。
両国経済界は今後、中国の西部・内陸地域、東北3省、韓国の大型国策開発プロジェクトなどに対する投資の妥当性を調査するため、投資調査団の相互派遣を積極的に検討することにした。
会議で提起された協力課題のうち、専門家の検討が必要な部分については両国の事務局と専門家が出席する実務委員会を設置することで合意した。
韓国代表団は会議前日の19日、ソウルの3倍以上の面積で造成されている濱海新区を訪問し、中国での新たなビジネスチャンスを模索した。また、張高麗・天津市委書記と面談し、現地の韓国企業に対する関心と支援を要請した。
聯合ニュース