世界的な音楽の殿堂、米ニューヨークのカーネギーホールで18日夜、指揮者の小澤征爾さん(75)が1時間半に及ぶブリテンの大曲「戦争レクイエム」を指揮した。
1月に食道がんの手術を受けた小沢さんは、復帰後、最長となる曲目を最後まで振り切り、復活を強くアピール。第2次世界大戦の犠牲者を悼み、平和を祈る鎮魂曲で、150人の合唱団も参加。食道がんの治療を受けて以降、小澤さんが取り組む最も長い曲となった。
小澤さんは時折、用意された椅子に腰かけながらも、気迫にあふれる指揮で聴衆を魅了した。約80分の指揮を終えて、小澤さんはさすがに疲れを隠せない様子だったが、聴衆は総立ちになり、約10分間、惜しみない拍手を送った。
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