韓国の駐上海領事館の外交官らが30代の中国人女性と不適切な関係を持ち、韓国政府と政界の機密を流出したとの疑惑が浮上している。
法務部と関係機関が8日に明らかにしたところによると、問題の中国人女性は、ことし1月に辞職した元法務部所属の駐上海領事と不倫関係にあった。情報流出疑惑は、この女性の夫の韓国人男性により提起された。女性がパソコンに保存していたとされる資料を聯合ニュースに公開した。
資料には、一般人には入手困難な政府の内部通信網の人事情報、駐上海総領事館の非常連絡網、ビザ発給記録、政府と与党の関係者200人余りの連絡先などが含まれている。
この中国人女性は、上海駐在の複数の韓国外交官と不適切な関係を持ったことも明らかになり、外交官らを通じ情報が流出したのではないかとの疑いが浮上している。
法務部は、元領事に対する監察を行い、中国人女性と不倫関係にあったことは確認したが、違法行為はなかったと結論を下し、懲戒処分にせず1月に辞表を受理した。
呉廷敦(オ・ジョンドン)法務部監察担当官は、元領事が職務上取得した機密を女性に渡したかどうかも調査したが、機密文書とは見なし難い領事館の職制表やビザ発給業務の過程などに関する書類以外はなかったと説明した。
しかし、女性が保管していた資料には、外部に流出してはならない政府機関の内部情報や政府・与党関係者の情報が含まれている上、実際にどの程度の情報が流出したのかを把握するのは難しく、情報管理のずさんさが浮き彫りになった。
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