2003年、総書記の素顔や派手な生活ぶりなどをつづった「金正日の料理人」を出版した同氏は正恩氏が7歳のころから間近で接したとされる。
同氏は正恩氏に対し、「北朝鮮の政治収容所をなくし、拉致した人を一日も早く祖国に返すほか、人民の生活を豊かにしてほしい」と呼びかけた。 北朝鮮が改革・開放を実現する可能性については、難しい問題だが、改革開放なくしては豊かな生活は望めないとした上で、「後継者になって10年経てば、自分が考える意見の半分ほどは通ると思う」と述べ、時間が必要との考えを示した。
また、先日公開された集合写真に次男・正哲(ジョンチョル)氏の姿がなかったことに懸念を示しながらも、やさしい性格のため、正恩氏のサポート役として協力するだろうと予想した。
一方、高官や軍の司令官らが集まるパーティーに一度も出席せず、話題にも上らないほど後継構図から離れていた長男・正男(ジョンナム)氏が、先の日本メディアとのインタビューで権力世襲に否定的な姿勢を示したほか、北朝鮮を「共和国」でなく、韓国語の「北韓」と表現したことについて、「本当に驚いた。『北韓』は金総書記が一番嫌う言葉」だと指摘し、「排斥」の可能性を示唆した。
聯合ニュース