26日、政府税制調査会は2011年度税制改正で厚生労働省が要望しているたばこ税の引き上げを見送る方針とした。
たばこ税は10月から1本あたり3・5円という大幅な引き上げを行ったばかりで、販売量などへの懸念があることなどから、増税を見極める必要があると判断した。
五十嵐文彦財務副大臣は政府税調終了後の記者会見で、「事前の買いだめの規模が大きかったので、(10月の増税から)3か月くらいでは、影響が見極められない」と話した。
政府税調は26日、11年度の税制改正要望について厚労省などから聞き取りを行った。また、小宮山洋子厚生労働副大臣は、国民の健康のために、欧米諸国並みの1箱600円台への引き上げを求め、700円台に上げても、たばこ税収は減らないと主張した。