野村マイクロ・サイエンス(神奈川県厚木市)はこのほど、京畿道城南市に同社100%出資の新会社を設立することを発表した。
新会社名は「NAD」で、資本金は5億ウォン(約3,500万円)。主に、超純水製造装置および排水回収装置に関わるシステム開発や、同装備や周辺分野における新商品の開発、企画立案、評価、販売などを行っていく計画だ。今年11月上旬の設立をめどに、現地コンサルティング会社と調整を進めているという。同社が海外に研究開発拠点を設立するのは、今回が初めてという。
同社は、海外での売り上げが66%超という状況を踏まえて、海外の顧客により近い場所で研究開発体制を構築し、顧客から求められる研究課題の解決を図っていく。また、技術力の向上だけでなくコストダウンが重要との立場から、重要顧客の所在する韓国に新会社を設立することで、受注継続や事業拡大を進めていく方針だ。
同社担当社は、NNAの取材に対して、「具体的な内容はまだ決まっていない」と話した。