韓国政府当局者は25日、スイス・ジュネーブで開催中の米朝高官協議の初日の結果について、「互いの立場を確認する探り合い。本格的な会談は2日目」との見解を示した。
韓国政府当局者は、初日の会談直後に米国のボズワース北朝鮮担当特別代表が「一部で進展があった」と述べたことに対し慎重な立場をみせた。北朝鮮は韓米両国が要求する非核化の事前措置をすべて受容しなければならず、一部を受け入れただけでは協議の進展として評価するのは難しいとの立場を重ねて確認した。
特に、ウラン濃縮計画(UEP)などすべての核活動を中断することが核心的な鍵であると強調した。UEPの中断なしに大量破壊兵器(WMD)実験のモラトリアム(一時停止)を宣言したり、国際原子力機関(IAEA)の視察団受け入れを認めることに大きな意味はないとしている。当局者は、「UEP中断が最重要の事前措置であるという点で韓米両国の意見は完全に一致している」として、北朝鮮の明白な回答を促した。
また、韓国政府はジュネーブに実務級の北朝鮮担当官2人と駐米大使館関係者1人を派遣し、米国と緊密に調整していることが分かった。
韓国政府周辺では、米国が検討している北朝鮮食糧支援が北朝鮮の事前措置履行と間接的に連係しており、協議の重要な変化要因になるとみている。