米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)は8日までに、北朝鮮が平壌に在住する外国人の第三国訪問を統制し、リビア事態と関連した外部の情報遮断を強化していると報じた。
平壌と中国で企業を運営している北朝鮮系ロシア人はRFAに対し、中国へ出国する手続きで、北朝鮮当局から中国訪問の目的や帰国予定、第三国訪問の計画などを詳しく聞かれたと伝えた。また、中国以外の国を訪れると、北朝鮮への再入国が困難になるとの警告も受けたと話した。
北朝鮮当局の統制は先月末、リビアを42年にわたり統治してきたカダフィ大佐が殺害されてからさらに強化された。
北朝鮮住民によると、北朝鮮内に居住する外国公館員とその家族が平壌を離れる際は外務省の事前許可が必要で、監視員の統制下でのみ移動可能だという。外国人と住民の接触を遮断するための措置だと説明した。
北朝鮮当局はリビアに滞在している北朝鮮住民に帰国禁止令を出したほか、海外で長期間生活した駐在員と家族の帰国も禁じている。
こうした措置は初めは勧告の水準だったが、カダフィ大佐の死亡を境に強制力を強めているという。