統計庁は9日、10月の雇用動向を発表した。失業率は2.9%で、前年同月より0.4ポイント改善した。就業者は同50万1000人増の2467万3000人。増加幅が50万人を超えたのは今年初めて。
10月の失業者は73万6000人。前年同月比で9万6000人減少した。男女別では男性が4万6000人(同8.9%)減少し、女性は26万4000人(16.0%)減少した。統計庁は「サービス業を中心に昨年同期よりも就業者が大きく増加している。これに伴い失業者が減少し、失業率が改善した」と説明した。
一方、10月の就業者を年代別で見ると、30代(マイナス6万6000人)は減少したが、それ以外の年代は増加した。
産業別では前年同月比で27万人増加した事業・個人・公共サービスの増加人数が最も大きかった。一方、製造業は同5万5000人(1.3%)減少。3カ月連続の減少となった。