キム氏は1960年でソウル生まれ、1970年に渡米した。検察官出身の外交官で、日本や韓国の米国大使館などで勤務した。
キム氏は与党ハンナラ党の有力者らと円満な関係を築いてきたとされる。来年の大統領選挙の最有力候補とされる朴槿恵(パク・クンヘ)元同党代表とは数回にわたり、非公開で会談した。キム氏は米国務省の韓国課長、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議担当特使を歴任しており、朝鮮半島専門家として朴元代表と踏み込んだ意見交換を行った可能性が高いとみられる。
キム氏は同党の鄭夢準(チョン・モンジュン)元代表の弟、鄭夢允(チョン・モンユン)現代海上火災保険会長の友人だ。鄭元代表は対米外交に力を入れてきたため、キム氏と長期間にわたり緊密な関係を維持してきた。韓米議員外交協議会の会長を務めている鄭元代表は近く、キム氏の歓迎式を開く予定という。
キム氏と個人的な付き合いが深いのは鄭鎮碩(チョン・ジンソク)前青瓦台(大統領府)政務首席秘書官だ。両氏は子ども時代、同じ町内で育った幼なじみだ。
ハンナラ党の具相燦(ク・サンチャン)国会議員はキム氏が在韓米国大使館に勤務していた時から関係を築いてきた。具議員が6月、韓米自由貿易協定(FTA)の国会批准を促すため訪米した時もキム氏とワシントンで面談した。