北朝鮮は29日、金正日(キム・ジョンイル)総書記の中央追悼大会を開き、後継者の三男正恩(キム・ジョンウン)氏を最高指導者とする新時代の幕開けを宣言した。
平壌の金日成(キム・イルソン)広場で行われた同大会では、ひな壇の中央に正恩氏が登場、横には李英鎬(リ・ヨンホ)軍総参謀長や金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長ら党・政・軍の高官らが並んだ。
金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長は追悼の辞で「われわれの前途には継承者の金正恩同志が立っている。金正日同志の思想、領導、度胸を受け継いだ最高の領導者」と正恩氏をたたえた。
金基南(キム・ギナム)朝鮮労働党書記も演説し、「金正恩同志の領導に従い、金正日同志の思想と偉業を輝かしく継承すべき」と強調した。
追悼大会には10万人以上の住民が参加したと推定される。同大会を最後に北朝鮮は金総書記の葬儀などの式典をすべて終え、来月1日の新年共同社説を通じ、金正恩時代の政策方向を示す。