2日、三井物産は、米メキシコ湾の原油流出事故を巡り、油田権益を保有する系列企業が英石油大手BPから請求されている原油回収などの費用が現時点で約18億9800万ドル(約1537億円)に上っていることを明らかにした。しかし、三井物産側は、事故原因が明らかでなく責任の所在も不明確として支払いを留保している。
問題の油田はBPが65%、三井物産の子会社の三井石油開発の傘下企業が10%の権益を保有し、BPの請求額は6月時点で約1億1100万ドル、8月時点で約4億8000万ドルだったが一気に跳ね上がった。BPは、権益保有割合に応じた請求額と主張しているという。三井物産側は「請求の内容を精査している」と述べた。