2日、NTT東日本と西日本は、25年をメドに交換機を使った加入電話網の使用を終了し、すべてIP(インターネット・プロトコル)網に切り替えると発表した。20年ごろから移行を開始し、ISDN(統合サービスデジタル網)など一部サービスは終了する。両社は料金体系には言及していないが、IP電話は全国一律料金が一般的で、電話網とIP網の二重投資も避けられるため、現在の固定電話より相当程度安くなるとみられる。
電話局間のネットワークをIP化することで高速・大容量の通信が可能になり、音声をデータとしてやり取りするIP電話の利用環境が整い、高速回線を生かしたテレビ電話や高音質通話など新たなサービスが提供される可能性もある。
NTT東日本の前田幸一副社長は2日の記者会見で「移行の時期は交換機の寿命や、利用者への周知や負担の最小化を考慮した」と話した。