韓国銀行が政策金利引き上げの可能性を強く示唆した。4日に公表した金融安定報告書で、内外の不確実性増大と予想外の衝撃が随時発生する可能性に備える必要があると指摘し、厳格な財政規律で財政の健全性を維持すると同時に、金融安定に関連する通貨政策余力も確保しなければならないと述べた。
こうした言及は、世界経済の回復の遅れと欧州財政問題長期化の可能性、個人負債の増加など、国内・海外の不安要因が存在するため、後にこうした要因が現実のものとなったときに金利を下げ、韓国経済に与える衝撃を軽減するには、利上げが必要だとの考えを示したものと受け止められる。
最近の消費者物価急騰でインフレ期待心理が広がるなか、こうした立場を韓国銀行が示したことで、16日に開かれる金融通貨委員会で政策金利の引き上げが決まる可能性が高まった。
韓国銀行金融通貨委員会は、7月に政策金利を0.25%引き上げ2.25%としたが、その後、先月まで3カ月にわたり据え置いており、利上げの時期を逃したと指摘されている。
聯合ニュース