4日、国連開発計画(UNDP)は世界169か国・地域の生活の豊かさを比べた「人間開発報告書」を発表した。
日本は前年から一つ下がり11位だった。1位のノルウェー、2位のオーストラリアは前年と同じだった。順位は、独自に算出した「人間開発指数」に基づいており、同指数は、所得など経済的な裕福さだけでなく、教育普及率や平均寿命、保健衛生から女性の社会進出などまでを総合して算出される。
日本は90年、91年と首位だったが、近年は7~11位の間で推移している。日本は購買力平価で換算した1人当たりの国民総所得が、上位10か国のうちニュージーランドとアイルランドを除く各国を下回った。
UNDPが今年、過去40年の各国の取り組みを調べたところ、最も目覚ましい伸びを示したのが中東のオマーンで、中国、ネパール、インドネシアと続いた。