軍事政権による長期支配が続くミャンマーで7日、20年ぶりの総選挙が行われ、午後4時(日本時間同6時30分)の投票締め切りと同時に開票作業に入った。
軍政は、選挙を民政移管に向けた重要な節目と位置づけるが、軍政の継承政党である「連邦団結発展党」(USDP)が勝利を収めるのは確実。選挙後の新議会は、軍関係の議席が過半数を占め、事実上の軍政状態が継続する見通しだ。
選挙は、USDPのほか、「国民民主勢力」(NDF)といった民主化政党など37党が参加。選挙管理委員会筋によると、最大都市ヤンゴンの投票率は少なくとも60%で、数日後には大勢が判明しそうだ。投票所を視察した日本大使館関係者は「ヤンゴンなどで大きな混乱はなかった」という。