15日、韓国統一省は北朝鮮を脱出して韓国に入国した脱北者が2万人を突破したと明らかにした。
脱北者の韓国社会定着が課題となっており、統一省は就職支援などを通じて、脱北者が安定した生活を送れる環境を整備していくとしている。
統一省によると、子ども2人を連れて11日に韓国に入国した女性(41)が2万人目の脱北者となった。韓国で生活する脱北者は、1999年には1000人に過ぎなかった。しかし、昨年だけで2927人が新たに入国するなど増え続けている。
脱北者は生活習慣の違いなどから韓国社会になじめず、定職に就いていないケースや、賃金の低い仕事に従事していることが多いとされる。統一省は9月、脱北者の悩み相談に乗ったり、職業訓練をしたりする財団を設立。今月4日には、鉄鋼大手ポスコとの間で脱北者の雇用を積極的に進める業務協約を結んだ。