仙谷由人官房長官は16日午前の記者会見で、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像流出を巡り、関与を認めた海上保安官の逮捕が見送られたことについて「私の立場として申し上げることは何もない。逮捕という手段を昨日の段階で取らなかっただけで、罪になるかならないかは分からない」と捜査を見守る考えを示した。
一方、海上保安官が「国民に見てほしかった。私の行動は正しいと思う」とコメントしたことについては「司法警察員としての身分を持つ人が資料を流出させて、国民に見てもらいたいなんて、私は想像できない。捜査資料を流出する捜査機関を(国民が)信用できるのか」と厳しく批判した。