崔博士は、韓日海底トンネル事業の投資額は19兆8000億ウォン(韓国負担分)と試算。これによる生産誘発効果は54兆5287億ウォン、付加価値誘発効果は19兆8033億ウォン、雇用誘発効果は44万9900人余りと見通した。
韓日海底トンネルの需要に関しては、旅客417万6000人、貨物は9万3000TEU(いずれも2030年基準)と予測した。
また、トンネル設置に最適なルートは、釜山・国際物流産業都市~加徳島~南兄弟島~対馬~隠岐島~福岡(222.6キロメートル)と提案した。海底146.8キロメートル、陸上75.8キロメートル、最大水深190メートル、交通手段は高速鉄道とカートレインとしている。
この海底トンネル建設には約10年間かかり、建設費は1キロメートル当たり4130億ウォン、総額92兆ウォンほどになるとの見通しだ。
この案は、日本側研究機関が提案した、釜山~加徳島~巨済島~対馬~隠岐島~佐賀県・唐津(海底128キロメートル、陸上92キロメートル、最大水深160メートル、新幹線とカートレイン利用)よりも、建設機関が5~10年前倒しでき、建設費用も40兆ウォンほど削減できるとの分析だ。
崔博士は、両国政府レベルで、韓日海底トンネルプロジェクトを新たな100年の韓日協力プロジェクトに定めるとともに、トンネル建設の可視化に向け、両国の負担で海峡の地形、地質調査、工法研究などを行う研究院や大学院を設立すべきだと提言している。