若手漫才日本一を決める「M―1グランプリ」(優勝賞金1000万円)が、10回目を迎えた今年限りで終了することが12日、主催の吉本興業と朝日放送から発表された。よしもとクリエイティブ・エージェンシーの水上晴司社長がこの日、準決勝会場の両国国技館で会見し「最後の大会とします」と明かした。
M―1GPは01年に始まり、中川家(第1回)、ブラックマヨネーズ(第5回)、チュートリアル(第6回)らが王者に輝き、スターダムにのし上がった。パンクブーブーが優勝した昨年の生中継は、平均視聴率30・3%(関東は20・6%)。お笑いファンの絶大な支持を得ていたが、水上社長は「漫才の全国普及、若い才能の発掘という目標は達成できた。新たな企画に取り組みます」と説明。大会委員長の島田紳助(54)は「漫才を目指す若者が増え、漫才のレベルも上がった。ほんの少し漫才に恩返しができた」とコメントした。
準決勝では、24組中8組が決勝戦進出を決めた。全10回に参戦し、9年連続決勝進出を果たした笑い飯の西田は「貴重なレギュラー番組が終わるのは悲しいです」と話し、ナイツの塙宣之は「『M-1』のおかげで成長できました。感謝しています」とそれぞれがコメントした。敗者復活を含めた9組が火花を散らす最後のM―1GPは、26日午後6時30分からABCテレビ系で生放送される。
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