SMAPの木村拓哉(38)が、今年10-12月のTBS系日曜劇場(仮タイトル「南極大陸」、日曜午後9時)に主演し、戦後日本に希望の灯をともした南極越冬隊の副隊長を演じることが、18日発表された。木村は探検家気質の学者で、樺太犬の世話係となる役。「タロ」「ジロ」と奇跡の再会を果たす感動のシーンも注目だ。
「南極大陸」は戦後の復興期、昭和30年代に南極観測に向かった観測隊と越冬隊の苦闘と犬たちとのきずなを描くもの。木村は地球物理学者で越冬隊副隊長兼犬ぞり担当の倉持岳志を演じる。隊員たちがやむを得ず犬たちを残して帰国。その後、第3次越冬隊として再び訪れた南極で生き残っていた犬のタロ、ジロと感動の再会を果たす物語だ。
2月1日から8月まで半年をかけて撮影が行われる予定。TBSは北海道根室市に、第1次越冬隊が建てた昭和基地と同じサイズのセットを建設する。南極ロケも検討しており、同局関係者は「制作期間は半年以上。TBSの連ドラ史上、最大規模です」と意気込む。
木村は「作品の内容・撮影とも、インアクセシブル“接近不可能”な領域に挑むことになるので、余計にワクワクしています。今は台本を読んでいる段階ですが、読むたびに“熱く”なります。現場は恐ろしく寒いでしょうけど…」と、極寒の撮影に思いをはせている。
石丸彰彦プロデューサーは「映画(「南極物語」)とは全く違う。お互い史実をベースにしているだけ」と強調。「決して諦めなかった日本の象徴ともいうべき物語を今こそやるべきだと思いました」と説明。構想は3年前から練っていたという。タロ、ジロなど犬19頭はオーディションで選ばれた。
「金額は言えないが、過去最大規模で制作します」と同プロデューサーは自信。共演は堺雅人、山本裕典、寺島進、緒形直人、柴田恭兵、香川照之ら豪華俳優がそろった。木村は「早く皆さんと現場で会いたいです」と臨戦態勢に入っている。
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