女優の鈴木保奈美が、映画『のぼうの城』(監督:犬童一心、樋口真嗣)に出演することが17日、明らかになった。
NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国』で本格的に女優復帰した鈴木が11年ぶりに映画出演する。 鈴木が演じる珠は、忍城当主、成田氏長(なりたうじなが)の妻で、その美貌と気の強さで知られ、娘の生き方にも強い影響を及ぼしていく。女性の登場人物が少ない中で、圧倒的な存在感を発揮した鈴木を、犬童一心・樋口真嗣の両監督は「『蜘蛛巣城』の山田五十鈴、『乱』の原田美枝子のように、現代とかけ離れた時代の女性をリアルに体現できる気品を持ち合わせている」と絶賛。『江~』でも、織田信長の妹・市役で、3人の娘とともに乱世を強く生きる母親を演じており、生い立ちや境遇は異なるものの、同時代に生きた2人の“強い母”をどう演じ分けるのか、注目される。
鈴木は「原作の大ファンでしたので、映像の片隅にでも参加することができてうれしく思っています。原作の魅力がどのように映像化されているのか、愛読者の1人として完成が本当に楽しみ」とコメントを寄せた。
『のぼうの城』は実話に基づくストーリーで、「のぼう様(でくのぼうの意)」と呼ばれ、領民からも慕われた忍城の城代・長親が、わずか500人の兵で石田三成率いる豊臣秀吉方2万人の大軍に対抗した姿を、個性豊かなキャラクターによる人間ドラマと、城を丸ごと水に沈める“水攻め”戦術など迫力の映像でダイナミックに描く。9月17日から日本全国で公開。
kjtimes日本語ニュースチーム/news@kjtimes.com