超党派の国会議員でつくる日韓議員連盟(会長・渡部恒三民主党最高顧問)に共産党議員が初めて加入する見通しとなった。今月の議連総会で正式決定する模様だ。
共産党は「韓国を朝鮮唯一の合法的政府」とした1965年の日韓基本条約に反対した経緯があり、75年に発足した議連は、「韓国への配慮」を理由に共産党の加入をいままで認めてこなかった。
しかし、昨年9月の政権交代以後、共産党の加入を容認する空気が強まり、議連幹事長の額賀福志郎元財務相(自民党)は、「もはやイデオロギー対立の時代ではない」と話した。
共産党は志位委員長ら15人全員が加入する方向で準備を進めているという。同議連は、かつては竹下、森両元首相が会長を務めるなど自民党の実力者が影響力を発揮してきた。