全国約209万の会社のうち10人に1人が女性社長であることが、東京商工リサーチの「全国女性社長調査」で9日、明らかになった。産業別ではサービス業他34.8%を占めたが、“男社会”のイメージが根強い建設業も10.4%を占めた。同社はこれまでの女性社長は“同族継承パターン”が多かったものの「最近は、生活や地域に密着したユニークな視点、肩書きや属性にとらわれない人脈を活用してビジネスを立ちあげるケースも出ている」と分析している。
女性社長が最も多いのは東京の5万3119人、次いで大阪の1万8235人、神奈川1万4911人、愛知1万823人、福岡8666人、北海道8644人、埼玉8555人で、大都市を抱える都道府県に多く見られた。
また、女性社長の上場企業のうち、売上高上位は、1位が日本トイザらスのモニカ・メルツ社長、2位がガソリンスタンド経営等を展開している一光の矢野裕美子社長、3位がパチンコホール経営の平成観光・東野房子社長、4位が出版の講談社・野間佐和子社長、5位は人材派遣のテンプスタッフ・篠原欣子社長だった。
同調査は同社の約209万件の代表者データ(個人企業を含む)から、社長や理事長など、女性がトップの会社21万2153人を抽出している。