[kjtimes=シム・サンモク記者] 多くの企業人と経済専門家たちが最近断行された貯蓄銀行の構造調整について否定的な評価を下したことが分かった。
大韓商工会議所が最近、国内企業と経済専門家155人を対象に、"貯蓄銀行の構造調整に対する意見"を調査した結果によると、三度にわたる貯蓄銀行の構造調整の効果について、回答者の90.6%が "不十分だ"と評価した。
"不十分だ"と見る理由としては、"体質改善に失敗した"(47.1%)という回答が最も多く、"被害を受けた個人や企業の事後対策不足"(34.3%)、"健全性の向上に失敗した"(18.6% )という意見が続いた。
大韓商工会議所は"今回の構造調整が規制の整備等を通じた貯蓄銀行の発展的な経営環境を用意していないまま、単純に不良銀行を退出するとどまったと評価した企業が多かった"と"中小企業の被害状況は把握すらされないなどの事後対策も不十分な状況"と話した。 続いてのは、"被害企業への現状把握と実情に応じた経営安定資金支援が必要だ"と付け加えた。
貯蓄銀行の構造調整の影響を受ける産業としては、"建設と不動産"(72.3%)、"金融業"(61.3%)が多く数えられた "製造業"(33.5%)や "サービス業"(25.8%)という回答はやや少なかった。
構造調整にもかかわらず、貯蓄銀行の競争力は、他の与信金融企業に比べてまだ低いという指摘が多かった。貯蓄銀行と営業範囲が重なっているカード会社、ケピトルサなど比較した貯蓄銀行の競争力を問う質問に、回答者の48.4%が "劣る"と答えた。 "似ている"という意見は43.9%であり、 "優秀だ"という意見は7.7%にとどまった。
貯蓄銀行の競争力が脆弱な理由は、 "3回目の構造調整による信頼性墜落"(45.3%)、 "不動産PF中心の収益モデルの制限"(30.7%)、 "不足しているポイント数と小規模の営業力"(13.3%)、 "庶民と中小企業向け資金調達市場の競争激化 "(10.7%)の順に聞いた。
今後、貯蓄銀行の見通しにつきましては、最も多くの回答者が"主な金融持株主の引数と貯蓄銀行間の合併"(43.2%)を予想し、続いて "不良PFの問題の悪化に加え、営業停止と撤退し"(40.0%)、 "新たな収益源の創出のための特性の戦略的に貯蓄銀行再編"(14.9%)、"不確実性除去と不良PF早期解決のために成長への切り替え"(1.9%)などを順に挙げた。
貯蓄銀行の発展のために必要な政策で回答者は "資産と負債の健全性監督の強化"(74.8%)を初めて手に挙げ、続いて "合併と買収を通じた規模拡大"(13.5%)、 "不良PFの解決のための不動産市場の活性化 "(7.8%)、"営業力拡大のための規制緩和 "(3.9%)などを順に聞いた。
ジョン・スボン大韓商工会議所の調査1部長は、"貯蓄銀行の経営陣の資金横領と偽通帳ケースに貯蓄銀行全体への不信が広がっている"としながら "貯蓄銀行の大株主と経営陣のモラルハザードを防ぐために、関連制度を整備する一方、管理・監督を強化し、国民の信頼を一日も早く回復しなければならない "と強調した。